「自分はこうやったから、あなたもこうしなさい」って言われても、素直に聞けないときがあるよね。
「そういう気分じゃないねん!」ってときやな。
こんにちは。今日もおうちが恋しいこかです。
「体験談を用いて、相手を説得することは傾聴シーンにはご法度」というたかけんさんのブログ記事を読み、考えていました。
体験談をもとに話すって少なくないのですが、どういう点に注意したらいいんだろう?と。
- 相手を変えようとしない
- 気持ちに寄り添ってほしいだけなのに解決策を示さない
相手を変えようとしても、相手は反発するばかり。変われるのは自分だけです。
本日もぜひ最後までご覧ください。
相手を変えようとしてはいけない
相手を変えようとしてはいけません。
自分の判断基準で「よい」「やるべき」と思うことを相手に強要してしまうことがあります。
もし、自分が正しかったとしても、相手には響かないことが多いです。
意固地になるだけです。
自分の意思で決めることが大事だから
自分で「決める」ことが大事だからです。
人は、自分で考えて判断し、行動することで成長するし、失敗しても乗り越えることができます。
金融機関を退職するとき、営業部長から「(営業がイヤで)退職するくらいなら、本社の商品開発に行け」と言われましたが、わたしの退職の意思は堅かったのでお断りしました。
正直なところ、「あのとき、本社に行ってれば…」と何度か思いました。
しかし、自分で決めたことです。本社勤務をお断りした今の人生に不満はありません。
過去の体験談を用いて、説き伏せてしまう
相互リンク中のたかけんさんの記事から考えたことです。
傾聴時にやってしまいがちなこととして、「自分の体験談を用いて、相手を説得してしまう」ということを記事にされていました。
年長者がよくやってしまうやつや。
飲み会でオッサンにやられたら、めっちゃ面倒なヤツや…
「相手を説き伏せようとしてはいけない」とわかっていても、「あのとき、自分はこうやって成功したから、やったほうがいいよ!」と言いたくなるものです。
わたしも思い当たる節はあります。
ほとんどの場合、相手に渋い顔をされ、「どうしてわかってくれないの?」とお互いに不満が残るばかり。
相手を変えたい人と自分で変わりたい人。
相入れるわけがありません。
寄り添うために、過去の体験談を用いる
過去の体験談を話すことの「OKライン」と「NGライン」はどの辺なんだろう?
時と場合にもよりますが、自分の経験談を引用するのは、相手の気持ちに寄り添う段階までかなと思います。
花粉症がひどくて…。
外出するのが億劫やねん。
わかる〜
わたしもこの時期はツライもん。
この程度ならいいでしょう。しかし、
わかる!
去年、この薬を飲んだら、めっちゃ効いたし、かー坊も飲んだ方がええで!
さあ、さあ!!
たぶん、このレベルまでいくと、ちょっとイヤがられちゃいますね。
「薬、何がいい?」と聞かれているわけではありません。
解決方法や提案などを求められているのではありません。
ただ「しんどい」「ツライ」という気持ちを聞いてほしいだけのときに、自分の体験談は不要です。
自分を救ってくれた参考書を渡した経験
会社では人のことに口出ししないようにしていましたが、退職前に一度だけ口出ししたことがあります。
しかも、自分の体験談を使って。
えぇ…めっちゃ嫌がられたパターンか。
給与計算の初学者の方に、自分が使っていた参考書をお渡ししました。
ホントは渡さずにおこうと思ってたんですが、つい、お節介しちゃいました。
製造拠点の●●事業所でひとりで総務・経理やってたときに買った参考書なんです。
ひとりでわからないことだらけで、孤独で、何回も泣きそうになってたんですけど、この参考書見てたら、全体像がつかめるようになって、仕事がやりやすくなって。
いらなかったら、捨ててください。もし使えそうなら、見てください。
「いらんわ!」って思われるかもしれん。
ドキドキ。
「ありがとうございます!!こかさんもそんなときがあったんですね!」と受け取ってもらえました。
強制的に言ったり、「これくらい読んだ方がいいよ!」と上から目線で言ったりせず、相手に選択を委ねて話したのがよかったのかもしれません。
相手は変わらない、変われるのは自分だけ
相手を変えることはできません。変わることができるのは自分だけです。
日常生活でのコミュニケーションは「ただ私の気持ちをわかってほしい」というシンプルな欲求が多いです。
自分の気持ちをわかってほしいだけに人に、体験談を用いての説得や提案は必要ありません。
「本当に求められているのものは『ツライ』『しんどい』への理解であって、提案や解決策ではないことが多いな」と、ようやく…わたしもわかるようになってきました。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。
一人でも多くの繊細さんが生きやすくなりますように。
コメント
コメント一覧 (1件)
[…] 前回の記事が、こかさんによって素敵に引用されました。ビックリしました、嬉しすぎてもつ鍋食べなくても当分生きていけそうです。 […]