こんにちは。今日もおうちが恋しい こかです。
「HSPって甘えてるだけ…って思われるんじゃ…」と繊細な自分が周りにどう思われているか気になってしまうことがあります。
わたしは親しい人には「わたしはHSP」と言っていますが、あまり親しくない人に言うのはやはり抵抗感があります。
HSPって気質の一つであり、病気でもなんでもないんのですが、言いづらいです。
「HSPは甘えじゃない、個性の一つ。大丈夫」と思えるよう、今回の記事はHSPの特徴について整理します。
HSPって何?
HSPはHighly Sensitive Personの略です。
アメリカの心理学者エレイン・N・アーロン博士が提唱した気質です。
自身もHSPであるアーロン博士が「敏感である自分」に悩み、研究した末、1996年に書籍にて発表されました。
「HSP」という言葉が生まれてからまだ20年少ししか経っていませんが、世界中で「敏感すぎて生きづらい」という感覚が認知され、広まってきています。
HSP21項目のチェックリスト
アーロン博士によるHSPチェックリストです。
下記の21項目のうち、「はい」が12個以上あるとHSPであると言われています。
- 自分をとりまく環境の微妙な変化によく気づくほうだ
- 他人の気分に左右される
- 痛みにとても敏感である
- 忙しい日々が続くと、ベッドや暗い部屋などプライバシーが得られ、刺激から逃れられる場にひきこもりたくなる
- カフェインに敏感に反応する
- 明るい光や、強い匂い、ざらざらした布地、サイレンの音などにに圧倒されやすい
- 豊かな想像力を持ち、空想に耽りやすい
- 美術や音楽に深く心動かされる
- とても誠実である
- すぐにびっくりする(仰天する)
- 短期間にたくさんのことをしなければならない時、混乱してしまう
- 人が何かで不快な思いをしている時、どうすれば快適になるかすぐに気づく(たとえば電灯の明るさを調節したり、席を替えるなど)
- 一度にたくさんのことを頼まれるのがイヤだ
- ミスをしたり物を忘れたりしないよういつも気をつけている。
- 暴力的な映画やテレビ番組は見ないようにしている
- あまりにもたくさんのことが自分の周りで起こっていると、不快になり神経が高ぶる
- 生活に変化があると混乱する
- デリケートな香りや味、音、音楽などを好む
- 動揺するような状況を避けることを、普段の生活で最優先している
- 仕事をする時、競争させられたり、観察されていると、緊張し、いつもの実力を発揮できなくなる
- 子供のころ、親や教師は自分のことを「敏感だ」とか「内気だ」と思っていた
あなたはいくつ当てはまりましたか。
「動揺するような状況を避けることを、普段の生活で最優先している」ってまさに「今日もおうちが恋しくて」の心理です。
外出は楽しくてワクワクしますが、「おうち」というシールド内にいるととても落ち着きます。
「おうちが恋しい」という心理は、「動揺するような状況を避ける」ということなのかと新しい発見でした。
自分に対しての理解が深まりました
理解が深まると対処法も見つけやすくなるので、知識・学びは必要不可欠ですね。
HSPの特徴4つ
アーロン博士は、チェックリストに加え、「HSPには4つの特徴があり、一つでも当てはまればHSP」と言います。
4つの特徴は以下のとおりです。
- 深く処理する
- 過剰に刺激を受けやすい
- 全体的に感情の反応が強く、特に共感力が高い
- 些細な刺激を察知する
深く処理する
HSPには、あれこれ深く考えるという特徴があります。
思案が長くて物事がなかなか進められなかったり、深い質問をして相手を困らせてしまったり。
慎重で、ひとつひとつの出来事に真摯に向き合うがゆえの特徴です。
深く処理しすぎてコミュニケーションが円滑にいかず困ることもありますが、用心深くじっくりと物事を進める気質って決してダメなことではありません。
過剰に刺激を受けやすい
大きな音が苦手だったり、肌に触れるものの質感が気になったり、痛みに敏感だったり。
HSPの特徴のひとつに、外部からの刺激を過剰に受けてしまうという点が挙げられます。
人混みの中でとても疲れてしまうのも刺激を過剰に受けているからで、過剰に刺激を受けた後は自分を落ち着かせる時間が欲しくなりませんか。
わたしは会社の飲み会でとても疲れます
気を遣って話したり、普段話さない人のことを知ったり。
以前は気疲れかなと思っていました。
刺激を過剰に吸収しているからと気付いてから、意識的にクールダウンの時間を設けるようにしました。
飲み会後はカフェでゆっくりしてから帰ったり、コンビニでデザートを買って帰っておうちでホッとしたり。
刺激を吸収した後にクールダウンの時間を持つことで、かなりラクになりました。
全体的に感情の反応が強く、特に共感力が高い
3つめの特徴は全体的に感情の反応が強く、特に共感力が高いという点です。
わたしはとても共感力が高いです。
友達の相談に乗っているうちに感情移入してしまい、「いつの間にか自分も頭を悩ませている」という状態が多くあります。
ものごとに過敏に反応して、自分のことでなくても自分のことのように捉えてしまうのもHSPの特徴です。
涙もろかったり、人の気持ちの些細な変化に気づいたり。
共感力が強いがあまり自分が疲れてしまうようなときは、そのシーンや場からいったん離れるのもアリです。
些細な刺激を察知する
小さな音やかすかな匂いに気づきやすかったり、人の変化(髪型や服装の変化など)に敏感だったり。
HSPは、些細なことに敏感に察知し気づくという特徴を持っています。
色々なことを敏感にキャッチしてしまうと…、ストレスたまり、しんどいですよね。
わたしの場合、気づいたことはアウトプットして、すぐに手放しています。
「あ。なんか聞こえる」って言ってみたり、「髪色変えた?」って声をかけたり。
内に溜めておくより随分ラクです
生きづらさから少しでも脱却する
敏感で繊細なHSPなわたしたち。
少しでも生きづらさから解放されるには、自分を知ることがファーストステップだと考えています。
わたしは騒々しい集まりが苦手で、にぎやかさから逃げているうちに、飲み会などではポツンとしてしまうことがありました。
「気づいたら一人」なんてことも。
人の輪に入ることができない自分を責めたり、情けなく思ったりすることもありましたが、「騒々しさが苦手」というのはわたしの気質なんですよね。
「苦手」と認めてしまえば、克服するような行動を起こすか、できるだけ避けるかのどちらかを選ぶこととなります。
「騒々しいところは苦手だけれど、苦手とわかっていても大切にしたい人の集まり」のときは意識して人の輪に入っていくようにしています。
「何度かに一度のおつきあいでいいかな」と思うような集まりのときは参加頻度を落として、避けるようにしています。
【自分の気質を知る→対処法を考える】がとても大切で、対処法も数パターンあってよいと思っています。
ベストでなく、ベターな対処法をいくつか準備しておくと困りません。
自分を知れば知るほど、対処法も多くなる。
HSPは甘えじゃない、個性のひとつ
HSPは気質のひとつです。
「背が高い」「声が大きい」「話が面白い」などと同じ個性のひとつで、HSPは決して何か欠落しているわけでもないし、甘えでもありません。
「HSPとは何だろう、ひょっとしたら自分のことかも」と興味を持ち、知識をつけ、理解を深めることで自分の生きづらさを和らげることができるかもしれません。
「わたしってHSPだったんだ」と知れば、HSPの特徴を前向きに捉えることもできるはず。
人よりも少し敏感なのは、ただそういう気質なだけ。
あなたがダメなわけじゃありません。
自分はダメだと嘆く前に、自分の気質を理解してみませんか。
一人でも多くの繊細さんが生きやすくなりますように。
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